くぼた泌尿器科クリニック

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尿失禁

尿失禁(尿漏れ)とは?

自分の意思とは関係なく尿が漏れる状態です

自分の意思とは関係なく尿が漏れる状態です

排尿機能が正常に働いている場合、膀胱に溜まった尿を保持したり、尿意を感じた時、またそれ以外の時に意識的に排尿したりすることができます。ですが、何らかの原因によりこうした機能が上手く働かず、自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまう状態を尿失禁(尿漏れ)と言います。

尿漏れは女性に多くみられる症状ですが、それは男性よりも尿道が短いことや尿道括約筋が

弱いことが関係しています。尿漏れには大きく「切迫性尿失禁」「腹圧性尿失禁」「混合性尿失禁」の3つのタイプがありますが、女性の尿漏れで特に多いのは腹圧性尿失禁とされています。

尿失禁(尿漏れ)のタイプ・原因

切迫性尿失禁

排尿の間隔が短く、尿意が我慢できず漏らしてしまうタイプの尿漏れです。
原因として、脳や脊髄などの神経経路に問題があって起こるケース(神経因性)や、神経に問題がないのに起こるケース(非神経因性)などの運動性の原因や、膀胱の感覚が過敏になって起こる感覚性の原因などが挙げられます。

腹圧性尿失禁

咳、くしゃみ、重い物を持ち上げた時など、お腹に圧がかかることで起こるタイプの尿漏れです。
主な原因として、加齢や妊娠・出産などにより骨盤底筋が弱まって膀胱や尿道が支えられなくなることが挙げられます。

混合性尿失禁

切迫性尿失禁と腹圧性尿失禁、両方の症状がみられるタイプの尿漏れです。
更年期以降に発症する尿漏れでは、このタイプに該当するケースが多いです。

尿失禁(尿漏れ)はクリニックで改善可能です

多くの場合、「お薬」と「骨盤底筋体操」で改善可能です

多くの場合、「お薬」と「骨盤底筋体操」で改善可能です

「年だから仕方ない」「尿漏れのことを相談するのは恥ずかしい」とお考えになり、クリニックでの治療を諦める・ためらう方がおられます。
ですが、尿漏れはクリニックの治療で改善することが可能ですし、恥ずかしがるようなことではありません。

尿漏れに対してはお薬による治療や、「骨盤底筋体操」という緩んだ骨盤底筋を鍛えるトレーニングなどを行いますが、これらの治療により多くの方が尿漏れを改善されています。
なので、仕方がないと諦めずに京都市下京区のくぼた泌尿器科クリニックまでお気軽にご相談ください。

骨盤底筋体操の方法

  1. 尿道・肛門・膣の筋肉を引き締めたり、緩めたりを2~3回繰り返して骨盤底筋を鍛えます
  2. 筋肉を引き締めた状態で静止し、ゆっくり緩めます。これを2~3回繰り返します
  3. 1と2のトレーニングを1日5分程度行い、少しずつ時間をのばしていきます

※骨盤底筋体操はあお向け、四つ這い、立位、イスに座った状態など、色々な姿勢で行うことができます

時間を決めてトイレに行くようにしましょう

時間を決めてトイレに行くようにしましょう

ご高齢の方は特に3~4時間あけてトイレに行くことが多いのですが、これを2時間おきにするだけでも尿漏れを改善することは可能です。
また、夜間に尿漏れするようであれば、排尿日誌をつけて漏れた尿の量、就寝前に飲んだ水分量などを記録し、排尿や水分摂取の仕方を見直すようにします。
さらに夜中、尿意を感じて起き上がる時の姿勢にも注意しましょう。
いきなり起き上がると腹圧がかかって尿漏れしやすくなるので、まずは上体を横向きにして片肘をついてから起こすなど、ゆっくりと起き上がるようにしてください。
このように、普段の習慣をちょっと見直すだけでも、尿漏れは防げるようになるものなのです。

効果が得られない場合には手術を検討します

ほとんどの方はお薬による治療や、骨盤底筋体操などで尿漏れを改善されています。
ですが、これらの治療で十分な効果が得られない場合には手術を検討します。
尿漏れに対して行う手術として主に「TVT(TVO)手術」や「コラーゲン注入療法」などがあります。

TVT(TVO)手術

膣壁を少しだけ切開して、中部尿道にメッシュテープを添えて尿道を支える(吊り上げる)方法です。
比較的低侵襲な方法で、テープで吊り上げることで腹圧がかかった時でも尿度が下降するのを防ぎ、尿漏れを防止します。

コラーゲン注入療法

緩んだ尿道の括約筋にコラーゲンを注入することで、狭窄・強化する方法です。
TVT(TVO)手術と比べると効果はやや劣りますが、簡単な治療方法なので患者様の負担は抑えられます。
ただし、コラーゲンは吸収されるので治るまで繰り返し受ける必要があります。

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